
AI生成コード10万行を公開前にスキャンしたら、一致先の多くは同じAIが書いたOSSだった
TL;DR
100%AIで書いた10万行超のコードを公開前にSCANOSSでスキャンした記録。一致先の多くは同じAIが書いた別のOSSで、一致は由来の証明にならない。では一致が出たら何を決めるのか。
「誰におすすめ」に当てはまらなければ、この記事はスキップしてOKです。
誰におすすめ
コーディングエージェント(Claude CodeやCodexなど)に大半を書かせたコードベースを、OSSとして公開する、または受託案件として客に納品する直前の個人開発者・少人数チームのテックリード向け。客のセキュリティ・法務レビューや自分の公開チェックリストで「このコードがOSS由来でないと示せるか」を問われ、まだ答えを持っていない人。
何をすべきか
2026年9月20日、100%AIで書いたテストコード込み10万行超のコードベースを公開前にSCANOSSで監査した記録がZennで公開された。SCANOSSは、送ったコードのフィンガープリントを公開ナレッジベースに照会し、一致する既存プロジェクトの候補を返すスキャンサービスだ。
この記録が示した重要な点は、返ってきた一致候補の多くが、著者が主に使っているAI——特にClaude——が書いた別のOSSだったことだ。同一のテンプレート、同一のOSS部品、テストの定型構造、短い一般的な処理でも一致は起きるため、SCANOSSが示す一致はあくまで「一致候補」であり、コピーしたことの証明にはならない。
読者が実際に直面する決定は、AI生成コードを公開・納品する前にこの手のスキャンを自分でも実行するか、そして一致が出た1件ごとに「独立実装へ書き換える」「帰属表示して残す」「記録だけ残して出す」のどれを選ぶかだ——一致範囲、相手側のライセンス状態、書き換えにかかる工数の3つが、その判断材料になる。
注意点
- 一次情報は単一の個人ブログの経過報告で、一致件数や内訳を裏付ける独立した第三者の報道はない。
- SCANOSSの一致判定について確認したのは英語版ドキュメントの該当ページのみで、一致が要確認の候補である旨の明示的な注記はそこには見当たらなかった(他のページは未確認)。
- オープンソースのライセンス条項違反を理由とする契約違反請求が、2026年9月16日時点で米国連邦地裁に係属中である(Doe v. GitHub, No. 24-7700)。この請求についてまだ結論は出ていない。


