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Android StudioのGeminiが「INVALID_ARGUMENT」で全入力を拒否 ― エラー内の番号が指すのは会話履歴の位置

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TL;DR

Android Studio内蔵のGeminiエージェントが全入力を拒否する不具合が、macOSとWindowsから1日違いで報告された。エラー文中の番号が指すのは会話履歴の位置。IDE側の状態をどこまで消しにいくか、判断材料を整理する。

「誰におすすめ」に当てはまらなければ、この記事はスキップしてOKです。

誰におすすめ

Android Studio(Quail 3世代 / 2026.1.3系)に組み込まれたGeminiエージェントが、ある日を境に何を入力しても INVALID_ARGUMENT を返すようになり、再サインインやキャッシュ削除では直らないまま作業が止まっているAndroid/Kotlin開発者。

何をすべきか

(2026-09-05更新。初出2026-08-25の内容を、その後に公開された報告と公式のリリース状況で再検証した)

まず、この不具合について「バージョンを上げれば直る」とは言えない。Google公式のAI開発者フォーラムには2026年08月20日に同じ Status INVALID_ARGUMENT の報告があり、投稿者の1人は08月22日に「バージョンを上げたら直った」と書き、もう1人も 2026.1.3 Patch 1 を入れて「エージェントチャットが動くようになった」と報告している。ところが後者は同じ投稿の末尾で「ただしクエリの変更を頼むと Model query failed が返ることがある」と留保をつけており、翌08月23日には、まさにその 2026.1.3 Patch 1 上で動かしているmacOS利用者が Model query failed: INVALID_ARGUMENT をStack Overflowへ投稿している。直ったとされるバージョンで再発している以上、更新は修正の証明にならない。

エラー文中の数字の読み方は初出時のままだ。Gemini APIの公式リファレンスでは contents は「現在の会話の内容」を表すフィールドで、マルチターンのチャットでは会話履歴と最新のリクエストをまとめた配列として定義されている。つまり contents[13] や contents[119] は今入力した一文の位置ではない。フォーラムの報告はこれをさらにはっきりさせていて、1回のリクエストに対して contents[30] から contents[448] まで18か所が同時に違反として並んでいる。壊れているのは最新の入力ではなく、送り直される履歴の中に残った複数のターンだ。

判断の分かれ目は、その履歴をどこまで捨てにいくかにある。捨てる方向で成功した報告は2件あるが、操作が違う。macOSの報告者は「現在のチャットを削除してから新規チャットを開始」して解消し、Windowsの質問には08月28日に「新しいagent windowを開き、直前にGeminiへ頼んでいた内容をコピーして貼り直す」という別の回答が付いた。一方でWindowsの報告者は、サインアウト/サインイン・新規チャットの開始・Invalidate Caches・.geminiフォルダ削除の4つをすべて試して直っていない。同じ「新しい会話を始める」でも、何を捨てた上で始めるかで結果が分かれている。この質問で受理された回答は別の角度で、まっさらな新規プロジェクトでGeminiを開いて同じエラーが出るかを確かめることを勧めている。出るならプロジェクト側の問題ではない、という切り分けだ。

公式側は09月05日時点でも動いていない。Android Studio Known Issuesページは2026年09月03日更新まで進んでいるが、このエラーの記載はない。Gemini in Android Studioの公式トラブルシューティングページ(2026年03月06日更新)が扱うのも、機能にアクセスできない場合・回答品質・チームのスタイルガイドの3項目だけで、リクエスト検証エラーや会話履歴の破損には触れていない。09月01日にQuail 4(2026.1.4)の一般提供が告知されてはいるが、この不具合が修正されたという記載は確認できていない。待てば公式から情報が来る、という前提は現時点では立たない。

注意点

根拠はStack Overflowの2件とGoogle AI開発者フォーラムの1スレッド、および公式ドキュメントであり、Googleからこの不具合そのものへの公式コメントは確認できていない。macOS側の質問はStack Overflow上で「Not suitable for this site」としてクローズされており、参照先が今後失われる可能性がある。「会話を捨てれば直る」も成功報告は2件にとどまり、同じ方向の操作を試して直らなかった報告が1件ある以上、一般化できる母数ではない。ローカルモデルではエラーが出ないという情報も、報告者1人の付随的な観察であって、壊れた履歴を再送していないだけの可能性が残る。Quail 4の告知本文からは修正一覧を取得できておらず、修正されたともされていないとも言えない。